008 お見合い2人目♪ (阿藤さんの話)
安カフェで束の間の休息を取った後は、疲れた顔でお二人目と会わないように、気力を振り絞って再度事務所に戻りました。
事務所からの事前の説明では、「他のお見合いの方と顔を合わせないように、お見合いの時間ぴったりに着くように来てほしい」との事だったので約束の時間にぴったりに行きました。
事務所に入ると、お相手の方が待たれているようでした。
「初めまして」
今日、二度目の初めましてです。
お二人目のお相手は、私よりだいぶ年上の方でした。
私は、自分がゲイだとはっきり意識した高校2年生の時から中年の方が好きでした。
高校2年生からみると、中年は20歳位年上ですが、いざ自分が中年になると「20歳年上は流石に年上すぎるなぁ」と感じました。
お見合いに話は戻ります。
挨拶を終えた後は、一旦マスクを外してお互いの顔を確認します。
第一印象は、だいぶ年上という事を考慮しても「全く、、全く、、、タイプじゃないな、、、(どうしよう)」と思いました。
これが無料アプリだったら0.1秒でスワイプしていたでしょう。
「ごめんなさい佐藤さん(仮名)。
佐藤さんは少しも悪くありません。
ただ、、ただ、、加藤さんは全く私のタイプじゃないんですーーーないんですーーーないんですーーー!
本当に、本当にごめんなさい阿藤さん。」
私はお見合いを始めるにあたっての前述した基本の3か条、
①紹介状で断らない
②お見合いを重ねる
+自分で決めた
④お見合いの10分間だけで判断せず、自分のタイプでなくても一緒に外に出てお話しをする
という事を念頭にお見合いに臨みました。
が、早くも「お見合いの10分だけお話しして、後はお断りしようかな…」と気持ちがグラつきました(^_^;)
まさに「言うは易く行うは難し」です。
えーと、まさに「朝令暮改」です。
えーと、えーと、まさに「言語道断優柔不断、肉汁餃子のダンダダン」です。
え、もういいって?
そんなぁ。
まだまだ欲しいんでしょ?☆
肉汁餃子だよ!
ほら、汁気たっぷりだよ!
隠してもちゃ〜んと知ってるんだから!
この、欲しがりさんたら!(o^^o)
はい、あーん!
「にくじゅるる〜」
かわいい^ ^
良く噛んでね♪
でもお見合いが始まり、お話しし始めたらびっくらポン!お一人目の方より会話がスムーズ☆
会話がスムーズにできるって良いですね^ ^
気分がらくらくホンです。
ぷるる
「今お見合い中なんだ。あとでかけ直すね!」
(どんな関係だろう?)
スムーズに10分間が終わり、コンシェルジュから「この後もう少しお話しされたいですか?」と聞かれました。
一瞬迷いましたが、「私は今、試されている!」と感じました。
ムムム!
むむむ!
ハムムムム!
そして、「OK」をしました!^_^
えらいぞよくやった!
(心の声)
おまえは本当に賢い子だ!さあ、こっちへ来い。よしよし。
(再び心の声・単なる願望)
そして二人で一緒に事務所を出て、近場のカフェに行きました。
(※カフェより散歩が好きな人じゃなくて本当〜に良かったです(^_^;))
小1時間位お話しした後、もう少し阿藤さんとお話ししたかったので、晩ご飯に行くことにしました!
そして夕ご飯を一緒に食べながら色々なお話をした後、江藤さんとLINEを交換しました。
駅に着き、武藤さんと別れた後感じた事は、せっかくお見合いをしにきているのに、10分間だけで「NO」と判断するのはもったいないと思いました。
同じゲイ同士、真剣にパートナーを探しているもの同士、タイプではなくても、例えそれ以後関係が深まらなくても、多少なりとも共有できる情報や、共感できる人生経験などがあると思います。
正直な話、後藤さんとはこの後関係が続くとは思いませんが、今日数時間一緒に過ごして、色々な話をしたことその事自体に意味や価値があるのではないか、と思いました。
余談ですが、この初日のお二人のお見合いを終えた後、極度の疲労とストレスで、持病が大悪化してしまいました…(泣)
(病名を書くと分かってしまう可能性があるので伏せますね)
明日は3回目のお見合いです。
とにかく今日は、死んだように寝たい、Death………………
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須藤さん………
遠藤さん……………
(欲しがりさんたら!(笑))